アンデスの山と大きな雲
美しきカラファテ
カラファテは寒い。風も凄い。アンデスから吹き下ろす風が、人に、自然に容赦なく吹き付ける。木は斜めに生え、大きな雲はいつもとんがってる。風が強いからか空気がきれいで、見渡す限りの自然は神々しいまでの美しさだ。アルゼンチン湖は深いエメラルドグリーンをたたえ、空は青く青く、白い雲が今にも引きちぎれそうに浮いている。この美しい大地に立ち、今にも飛ばされそうな強い風を受けてると、不思議と生きてる実感が湧いてくる。風が強ければ強い程、大地を踏みしめてることを実感する。大きなアルゼンチン湖を前にしばらく動くとこができなかった。

氷河の上に立つ
吸い込まれそうに美しい自然公園の中を山(アンデス)に向かっていくと、道ぞいの川がだんだん白っぽくなってくる(なんと寒さのあまり川の水がてシャーベット状になってきてる)。そのうちに氷のかたまりも浮きだして、氷河も見えてきた。氷河って海にあるもんだって思ってたんだけど、湖の水が凍ったのも氷河って言うんだって。アルゼンチン(チリ)にはこういうのがいっぱいあって、私の行ったペリトモレノ氷河は全長約35km、幅は5km、でかかった〜(谷間を流れる川が湖に出るところで凍った感じ)。氷河に近づいていくとどこからともなく“ドドドドドーン”ってすごい音が!なんだ〜って思ってると、なんと氷が割れて落ちる音。この音のすごいこと!まるで大砲が鳴り響いてるみたい。ボートに乗って氷の落ちる様を見るともう迫力満点。大きな氷のかたまりがスローモーションのように水面に吸い込まれてって、大きな波がボートを揺らす。氷河って表面がつるってしてるって思ってたら、そこの氷河はどでかいクレヨンがたくさん立ってるみたになってて全体的にトゲトゲしてた。(クレバス状というらしい)巨大な氷の端は普通に雪山みたいになってて、私達はアイゼンをつけてその上を歩く。これまた意外にも氷は大きな固まりではなく、まるでマックジュースの氷だけ残ったみたいなクラッシュ状態。水たまりや小さな川まであって、その上を歩くのはけっこう不安…。なんだけど、もちろん飛んでも跳ねても大丈夫!氷の裂け目が氷の奥深くを見せてくれ、その青い美しさに見とれてしまう。さんざん氷河トレッキングを楽しんだ後はお決まりの“氷河の氷でオンザロック”。私、あんまりウイスキーって好きじゃないんだけど、ここで飲んだウイスキーのおいしかったこと!青い空と白い雲も手伝って、スッキリした旨味がのどを通り抜けていく。いくら飲んでも酔わないような透明感のある味と時間だった。サイコー!
飛行機の中から見たパンパ。流れてる川の色が不思議
魅惑のアルゼンチン湖、エメラルドグリーンの美しいこと!
アルゼンチンのナンバーはこんなん。短いなあ
あまりにも風が強くて木はななめに生えてる
カラフェテの裏通り
ペンション“グリーンガーデン”
丘の上からカラファテの町を見おろす
カラファテの夕焼け。雲がすごい
高くて買えなかったので写真だけ撮ってきた
氷は青く美しい
案内のにーちゃんがウイスキー作ってくれる
イ割れた皿で壁を細工してあった。素敵
アイゼンを付けて氷の上に立ったとたん、立っていられない程、息ができない程のすごい風が吹き付けてきた
アンデスの森。ピンと張りつめた冷たい空気が気持ちいい 
パタゴニアの大地と空
あまりにも風が強いので雲はこの通り
まん中にいる白いのが羊です
アルゼンチン側の国境